アニメ業界への道 1問1答!  第13回 「学生のうちにやっておくべきことは?」

アニメ業界への道 1問1答!

「学生のうちにやっておくべきとこは何か?」と聞かれたら、まず自分で1本アニメ作品を作ってみることと答えます。(アニメーターに限らず、制作進行などどの職種にも言えます。)

もちろん実際のプロの現場と同じ作り方というのは難しいと思いますが、「アニメがどのように出来上がっていくのか?」という基本的な構造を体感することができます。

短い作品でも、1カットだけでも構わないので、色をつけるところや仕上げまでやってみると、よりアニメ作りへの理解が深まります。またその作品を作ったという熱意がアピールにもなるでしょう。

また、アニメ業界志望者同士のつながりを持っておくことも大事です。

もちろんつながりを作ることはプロになってからでもできますが、やはり仕事に就いてからとなるとお互いに立場やしがらみが発生してしまいます。

例えばアニメーターと制作進行とでは、“仕事をお願いする側”と“される側”となってしまうため立場上なんでも話せるという関係は構築しづらいでしょう。

その点、まだ業界に入る前のフラットな立場でなら、対等に「知り合い」もしくは「友達」あるいは「同じ業界を目指す仲間」として友好関係を築くことができます。

同じ学生同士であればその時点から有用な情報交換やモチベーションアップにも繋がりますし、業界に入ってからも続いていくでしょう。業界に入ってから自然に情報交換を行うことができるメリットは想像以上に大きいのです。

私自身なぜ今このような業界支援の活動を続けてこられているかというと、やはり学生の頃に「NPO法人AEYAC」の前身である「学生団体COROMO」で活動していて、出会った方がアニメ業界でプロとなって活躍されているところが大きいです。そうでなければ業界外で働いている人間がいきなり活動を始めても警戒されてしまいます。

その点で学生の頃からの知り合いや友人であればお互いの人となりはわかっていますし信頼感もあります。これが全く何も知らない同士では、活動に理解を得る難しさは天と地ほどの差があると思います。

自分でサークルを作ったり飲み会を開いたりしなくても、勉強会やクロッキー会など他で開催しているコミュニティに混ぜてもらうのもいいでしょう。どの世代でもそのような会を主催している人は一定数存在しますからSNSなどを利用し、勇気を出して参加してみるのがおすすめです。

アニメ業界への道 1問1答!

次回、第14回 「アニメ業界へ入る前の情報収集の方法は?」 へ続く!→

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