今まで様々な視点で会社のメリットデメリットをお伝えしてきましたが、やはり試験を受けるとき選択に迷ってしまう人も多いかもしれません。どんな会社に入るにしても、まずは“自分がどうしたいか?”が重要です。
今回はそんな「アニメ業界の会社選びの基準」について3つのポイントをお話したいと思います。
ポイント①自分のやりたい作風の作品を扱っている会社かどうか
これはモチベーションの維持という点で重要です。ただし、単純に好きな作品を作っている会社という意味ではありません。というのも多くの会社は1つの作品だけではなく複数の作品を制作しています。たとえ自分の好きな作品を作っている会社に入社したとしても、違う作品を担当することになるかもしれません。その点ではその会社の作風が好きでどの作品でも関わりたいと思える会社を選ぶと良いのではないでしょうか。
ポイント②新人への教育体制
他の回で述べたように、会社によって新人の育成に関する教育体制は全く違います。例えば、自分はじっくり研修をしてから本番の仕事に入りたいのに、会社は全然研修せずにいきなり本番の仕事をしなければならないというのは大きなストレスになりかねません。ですので自分に合っている会社を探すことが大切ですが、これは実際に入った人でないと分からないことが多いです。交流会やコミュニティに参加したり、業界人に話を聞いてみたりと情報収集が大事になります。
(具体的な情報収集の方法については有料記事でお話いたします。)
ポイント③雇用形態・賃金体系
求人票を見る際は「雇用形態はどうか?」「完全出来高制かどうか?」「固定給がプラスされる会社かどうか?」などのポイントをチェックしていただければと思います。他にも、何かしら管理費などが徴収されるか?なども確認ができればなお良いです。固定給である程度安定した中で働きたいのか、出来高制でプレッシャーの中で働きたいなどご自身にあう条件かどうかで選ぶのも良いと思います。
アニメ業界の会社選びは、好きな作品や好きなクリエイターなどを理由に決めがちですが、今回お話しした基準などでチェックするのも大事だと思います。
アニメ業界への道 1問1答!
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