今回はアニメーターを目指す方なら聞いたことのある賃金体系である出来高制についてご説明します。出来高制は多くの会社で採用されていますが、その詳しい実情や働き方について具体的なイメージしづらいのではないでしょうか。
出来高制は「描いた動画枚数(原画はカット数)×1枚(カット数)あたりの単価=賃金」というものです。
文章にすると当たり前のようですが、時給・日給のアルバイトで働くのとは全く別の働き方です。つまり何時間働いたかではなく、何枚・何カット描けたかで賃金が決まります。当然ながらたくさん描ければ賃金は増えますし、描けなければ賃金は減ります。
そうするとクオリティを下げてでも早く描いて納品すれば賃金が増えるのでは?と考える方もいらっしゃるかと思いますが、クオリティが低すぎて動画検査や作画監督からリテイク(やり直し)が出てしまえば賃金がもらえないことがあります。
新人や若手のうちはまだ技術が足りないため描くスピードも遅く、リテイクが多く出てしまいますで、1ヶ月一生懸命に働いてもリアルに月収が2〜3万という数字が出てしまうのです。
アニメ業界への道 1問1答!
第9回 「アニメーターの“出来高制”とは?」(その2)に続く!→
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