前回の下請けと元請けにも似てきますが、今回は同じような疑問で多い「老舗と新しい会社就職するならどちらが良いか」についてお話して行こうと思います。
老舗のメリット
・会社が比較的に安定している
・教育体制が確立されている
老舗のデメリット
・幅広い作品に関わることができない
・保守的な面
老舗は自社の看板となる作品のTVシリーズや劇場作品を毎年制作しており、作品の権利や持っている場合が多く、比較的に経営・制作体制共に安定している傾向にあります。
またベテランスタッフが在籍しており、長い歴史を経て教育体制が確立されている場合が多いです。
一方でメリットの裏返しになりますが自社の看板作品の制作が中心になりますので、幅広い作品に関わることは難しいかもしれません。また歴史がある故に保守的になりやすく、オリジナル作品など意欲的に制作する可能性は低くなります。
新しい会社のメリット
・新しい取り組みに積極的な面
・流行している作品に携わることができる
新しい企業のデメリット
・会社が安定していない
・教育体制が確立されていない
新しい会社は新しい作品や仕組みを作りたい、人材育成を重視したいなどこれまでの枠にとらわれない新しい取り組みに積極的な傾向があります。流行している漫画原作やゲーム原作の作品やオリジナル作品などに携わることができるかもしれません。
一方で新しい企業でも老舗の子会社や大企業の後ろ盾がある場合を除き、社長が一から独立して立ち上げた会社の場合は制作現場や教育体制がまだしっかりしていない場合があります。そのために可能であれば立ち上げた人のビジョンや方向性のほかに経歴や立ち上げの経緯、所属するスタッフについてもチェックすることが重要です。
アニメ業界への道 1問1答!
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