【昔話③】アニメ業界の労働問題を知る

昔話

時は2007年8月。

制作メンバーの多くがアニメ業界を目指していたため、雑談を通してこの問題を知ることになりました。

インターネットで調べてみると「まとめブログ」でその悲惨さが語られていました。

普通であれば客観的に大変だなと思う程度の問題でしょう。

しかし、アニメ制作者との交流を通して尊敬の念を抱いてしまった私は、「こんなにすごい技術を持っているのに、何で辛い環境に置かれているのか。自分も改善のためにできることをしたい!」と思い自分なりに調査を始めるのでした。

2007年当時に調べてみて感じたことは下記のようなことでした。

・アニメーター(アニメ制作者)の労働問題について扱った書籍が極めて少ない

・インターネット(主にまとめブログ)上の意見は「手塚治虫原罪説」と「テレビ局・代理店中間搾取説」に収束する(約15年たった今もあまり変わっていない…)

高校時代は本やインターネットに書いてあることをまとめる程度しかできませんでした…。

そんな悔しさもあり大学に入ったからはアニメ業界人に直接話を聞くようにしました。

実際に話を聞くとインターネット上の情報には明らかなデマや過剰な演出が含まれていることを知ります。また、同じ事象でもアニメーターと制作では全く違う意見を言ったり、同じアニメーター同士でも意見にばらつきがあることを知ります。

そうして調べていくうちに多様性に溢れているが故に、アニメ業界「全体」を改善するのは極めて難しいという結論に至りました。

(詳しいことは長くなるのでここでは書きません…)

全体を変えるよりも個々のアニメ制作に関する知識を得られて、技術を高める機会がもっと必要だと思いました。

アニメ業界人に話を聞いているうちに自分だけではなく、アニメ業界を目指している人にもアニメ業界について知る機会を作りたいと思い始めます。

それが交流会(オフ会)の推進、COROMOや後のAEYACの設立につながっていきます。

※この記事は2016年に公開したブロマガ記事を基に加筆修正しています。

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