結論から言うと専門学校にいかなくてもアニメ業界に入ることは可能です。
アニメ業界に入るためには何か特定の資格を取ったり試験を受けたり必要はありません。
そのため高校を卒業してすぐ業界に入ったり、芸術系ではない文系や理系の大学を卒業したりしてアニメ業界に入る人も珍しくありません。
確かに専門学校は基本的な技術を教えてもらえることは強みではありますが、実際に専門学校を経て業界に入ったとしても即戦力になれるわけではなく、所属する会社での研修を経て仕事を覚えていきます。独学で学んだ場合はスタートでは専門卒の人と差があるかもしれませんが、研修や仕事を通して縮まっていくのではないかと思います。
もちろん専門学校に入るのも１つの選択肢ではありますが、専門学校を進路に選ぶかどうかは大きく分けて時間とお金という２つの観点が重要になります。
まずは１つめの時間の点です。
専門学校に入学すれば就職まで概ね２年間の時間が生まれます。その間に専門学校でアニメ制作の技術を学ぶほかにも、アルバイトをしたり旅行に行ったりアニメ以外の趣味を楽しんだりと様々な経験を得ることができます。アニメ業界で働き始めると忙しいことが多いため比較的自由に時間を使うことができます。その分必然的に高校を卒業してすぐに業界に入る人よりスタートが遅くなります。
また、もう１つのお金の点。専門学校に通うには1年でおおよそ100万円ほどの学費が必要になるケースが多く、2年間通うとすれば単純計算で200万、さらにその間の生活費なども必要になってきます。そのお金を親など家族に払ってもらえるのか、自分で貯金をして払うのか、奨学金を借りるなどお金を用意しなくてはなりません。
決して安いとは言えない金額ですので、学費がサービスと見合っているかどうかオープンキャンパスやカリキュラムを事前に調べて置くことが大事になります。
次回は専門学校以外の進路についてお話ししていきたいと思います。
次回、第２回「専門学校に行かないとアニメ業界には入れない？（その２）」
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